デジタルハリウッドSTUDIO札幌

イベント報告

【卒業制作講評会】「やってみる」の意識を大切に、「言語化する力」を磨いていきたい!

こんにちは!

今回、晴れて卒業を迎えたのは、笠原真央さん。

Webデザイナー専攻 フリーランススタートアップパックを受講し、まったくの異業種からの挑戦とは思えない見事な成長を見せてくれました!

 

入校のきっかけ

大学で食品・栄養学を学び、管理栄養士の資格を所得。食品関連の会社で営業職を経験したのち、石垣島への移住を皮切りに日本各地で放浪生活を楽しんでいた笠原さん。しかし昨年、新型コロナの影響で地元・札幌に戻ることになり、自分は何をしたいのか? あらためて見つめ直します。

そこで出会ったのが、Webデザイナーの仕事。新しいことほどおもしろいと感じ、チャレンジをいとわない笠原さんは、迷いなくSTUDIO札幌への入校を決意しました!

卒業制作【スープカレーSAMA 下北沢店

 

↑画像クリックでサイトにリンクします。

笠原さんが手掛けたのは、スープカレー専門店・SAMA下北沢店のフランチャイズ経営をしている会社のホームページ。

大学時代、札幌の大谷地にあるSAMA総本店でアルバイトをしていた縁が、きっかけとなりました。

SAMA下北沢店は札幌から東京に進出したスープカレー店のなかでも人気はあるものの、インスタグラム、ツイッターと情報が点在していてわかりにくいため、一元化する必要があるのでは?と笠原さんは考えます。

また、コロナの影響で在宅が増え、デリバリーの需要が伸びているなか、SAMA下北沢店では4種類の注文方法があることに注目。電話だけでなくLINEやデリバリーサイトなど、様々な方法で気軽に注文できることを多くのユーザーに知ってもらい、注文につなげたい、と明確な目標を設定しました。

 

工夫したこと

まず、ターゲットを絞るときに消費者庁の統計データでデリバリーの注文を多くする年代をリサーチ。しっかりと裏どりをした上で、ウッド調の内装に合わせて、優しくナチュラルなデザインを意識しました。

そして、モバイル利用者がメインになることを想定し、周りの余白を広めに取って、視線が中央のカレーに行くように工夫。見慣れたアイコンを使うことで、ユーザーが文字を読まなくても反射的にわかるように、トップページからすぐメニューページに飛べるようになど、お客様の目線に立った制作を心掛けたそうです。

それは大谷地店でのアルバイト時代に、SAMAのメニューがとても多いため、なかなか注文を決められないお客様を見ていた経験があったから。そこで、スタッフのおすすめ紹介ページを作り、サイトを見ている人が途中で離脱しないように、煩わしさなくデリバリー注文にアクセスできる設計を、と細やかに配慮。

さらに背景色・見出し・アイコンなどを工夫することで豊富な情報をスッキリと整理し、メリハリあるデザインの活きた素晴らしいサイトが完成しました!

 

制作をふりかえって

良かった点として笠原さんが挙げたのは、クライアントへのリサーチがスムーズにできたこと。

クライアントのSNSにアクセスすることで現在の課題点を見つけ、「こういうページを作ったらいいのでは?」という提案もできたそうです。

知り合いであることの強味に甘えず、常にユーザー目線を意識して客観的に取り組めたところに、笠原さんのディレクションスキルの高さが伺えます。

イメージする写真の指示に苦戦したことを反省点として挙げていましたが、事前にラフ画やサンプル画像などでカメラマンへわかりやすく可視化して見せることが大事だと、対応策も併せて発表していました。

また、整理したコーディングができず修正の際に苦労したため、最初に全体像を見てコーディングイメージを設定をしてから始めることの大事さなど、多くのことを学んだと話されていました。

 

 

これからのこと

 

入校時はグラフィックやデザインに特化したクリエイターを目指していた笠原さんですが、STUDIO札幌での様々な経験を経て、苦手意識のあったコーディング含めトータル的にできるWebデザイナーへと視野が広がったそうです。

「Macの電源を着けられないようなところから、ひとつのサイトを完成させられるまでになって達成感でいっぱいです。なによりデザインの奥深さ、おもしろさを知ることができて、毎日が楽しく、とても良い経験になりました。今後も常に学び続ける姿勢を持って、いろんなことにチャレンジしていきたいです!」

と清々しい表情で語ってくれました。

今後は、イメージしたものを正しく伝えるうえで重要な「言語化する力」を磨いていくこと。

そして、「とりあえず、やってみる」の意識を大切にすること。

このふたつを柱として、勉強を続けていくとのことです。

入校して間もない頃からデザインコンペに参加したり、実案件を手掛けたりと、いつも前のめりな姿勢を保っていた笠原さん。

持ち前の〝イメージする力”と〝実現させる根気”を武器に、楽しみながら進んで行くことを確信しています。

ご卒業、おめでとうございます!